はじめて人材派遣を利用する際、「どのような場面で活用できるのか?」また、「どのような業務なら任せられるのか?」を考えるのは、難しいですよね。
今回は、そんな人事担当者様のために、テンプスタッフフォーラム PR大使の石那田 睦 (いしなだ ちか)が人材派遣について学び、動画とレポートにまとめました!
そしてここからはレポートとして、さらに詳しく人材派遣についてご紹介します!
人材派遣は特にこのような場面で活用されています。
- 外勤社員の負担を減らしてコア業務に集中してほしい
- 産休・育休に入る社員の代わりに期間限定で業務をサポートしてほしい
- 定期的な繁忙期に合わせて即戦力となる人材を確保したい
この記事では、人材派遣のしくみや依頼できる業務内容、活用効果などを実例を交えながら、わかりやすく解説します。
PR大使の石那田 睦 (いしなだ ちか)です! このレポートを読むだけで人材派遣の全体像が分かりますよー! |
人材派遣ってどんな仕組み?
人材派遣とは、必要な時に・必要なスキルを持つ人材を・必要な期間だけ、活用できるサービスです。正社員を採用する場合と比べて短期間・低コストで人手を確保でき、業務の効率化や競争力強化を見込めるなどの理由から、利用する企業が増えています。
人材派遣のしくみと全体像を解説します
人材派遣は、企業と派遣会社の間で労働者派遣契約を結び、派遣会社が雇用契約を結んだ派遣スタッフの中から、要望にマッチする人材を派遣するしくみです。
派遣スタッフは、就業する企業から業務について指揮命令を受けますが雇用関係はありません。給与の支払いや福利厚生、研修などのサポートは、派遣会社が行います。
■三者の関係性
・企業(就業先):派遣会社と労働者派遣契約を締結。派遣スタッフの業務を指揮する
・派遣会社(テンプスタッフフォーラム):雇用関係のあるスタッフを企業に派遣する
・派遣スタッフ:派遣会社と雇用関係があり、就業先企業の業務に従事する
人材派遣には労働者派遣法が適用されます。人材派遣を受け入れる場合に必要な対応や注意点について、厚生労働省の資料などで確認しておくことも大切です。
人材派遣で任せられる仕事には何がある?
人材派遣を活用できる仕事は多岐に渡ります。受付業務や電話オペレーター、語学力が必要な専門業務、研究開発など、シーンに応じてさまざまな仕事を任せられます。
職種 | 業務内容(一例) |
管理部門 |
総合受付、電話応対 |
人事部門 |
給与計算その他人事事務、採用代行、社員研修 |
経理部門 |
売掛金管理、支払い、経費計算 |
営業部門 |
コールセンター業務、受注・発注業務 |
その他事務部門 |
事務センター業務、入力代行、翻訳 |
その中でも、経理や一般事務、OA機器操作などのオフィスワーク系で人材派遣を利用するケースが最も多くなっています。
人材派遣のメリット・ほかの雇用形態との違いって?
人材派遣を活用するためには、ほかの雇用形態との違いについて理解しておくことも必要です。ここでは、ほかの雇用形態との違いや、人材派遣のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
人材派遣を活用するメリットがわかりますよ! |
人材派遣と正社員の違いは?メリットと注意点
人材派遣と正社員では、以下のような違いがあります。
比較項目 | 人材派遣 | 正社員 |
雇用主 |
派遣会社 |
就業先企業 |
雇用期間 |
同一部署で原則3年※(更新できない) |
雇用期間の定めなし |
給与体系 |
時給制が多い |
月給制。賞与や退職金がある場合が多い。 |
福利厚生・有給休暇 |
派遣会社の規定による |
就業先企業の規定による |
※労働者派遣法では同一部署で最長3年とされていますが、無期雇用契約などの例外ケースもあります。
正社員と比較した場合の人材派遣のメリット・デメリットは以下のとおりです。 |
■メリット
・必要なスキルを持つ人材を、必要な期間だけ確保できる
・募集や採用コストの削減、労務管理の業務負担を軽減できる
・即戦力となる人材をすぐに活用できる(教育の手間を省ける)
■デメリット
・業務範囲が定められているため、ほかの業務は依頼できない
・派遣期間に制限がある(同一部署での勤務は最長3年まで)
正社員との大きな違いは、採用や雇用、労務、教育など、人材に関するコスト面でのメリットです。ただし、依頼できる業務範囲や期間に制限がある点は注意が必要です。
人材派遣と契約社員の違いは?
契約社員は、定年まで働ける正社員とは違い、有期労働契約によって、あらかじめ雇用期間が定められています。
人材派遣と契約社員の違いを表にしてみました! |
比較項目 | 人材派遣 | 契約社員 |
雇用主 | 派遣会社 | 就業先企業 |
雇用期間 |
同一部署で原則3年※(更新できない) |
一度の契約で最長3年(更新できる) |
給与形態 |
時給制が多い |
月給制が基本 |
福利厚生・有給休暇 |
派遣会社の規定による |
就業先企業の規定による |
※労働者派遣法では同一部署で最長3年とされていますが例外のケースもあります。
雇用期間は、契約社員も派遣スタッフと同じく原則3年までとされていますが、契約社員は契約を更新すれば雇用の延長が可能です。
契約社員と比較した場合の人材派遣のメリット・デメリットについては、正社員の場合と同様と考えていいでしょう。
人材派遣とパート・アルバイトの違いは?
パート・アルバイトはパートタイム労働者(短時間労働者)として分類されます。一般的に主婦の場合はパート、学生やフリーターはバイトと呼ばれることが多いですが、法律上の区別はありません。
人材派遣とパート・アルバイトでは、けっこう違う点がありますよ! |
比較項目 | 人材派遣 | パート・アルバイト |
雇用主 | 派遣会社 | 就業先企業 |
雇用期間 |
同一部署で原則3年 |
特に制限なし |
給与形態 |
時給制が多い |
時給制が多い |
勤務時間 |
フルタイムが一般的 |
申請によるシフト制 |
福利厚生・有給休暇 |
派遣会社の規定による |
就業先企業の規定による |
パート・アルバイトと比較した場合の人材派遣のメリットは、正社員や契約社員と同じく採用コストや労務管理などの負担がないことです。
また、企業の要望にマッチした人材として派遣されるので、パート・アルバイトより教育期間が短く、即戦力となる可能性が高いといえます。
人材派遣が役に立った実例を紹介します!
でも、実際のところどう活用できるのか、イメージわきにくいですよね?
そこで私ちかちゃんが、テンプスタッフフォーラムの中の人に突撃インタビューしてきました!
どんな事例があったか、テンプさん教えてください! |
[ケース1] 社員がコア業務に集中できる環境をつくるための事例
「外勤社員の残業の多さが課題」であった企業様に対し、残業の原因となる業務の一部を派遣スタッフに担当してもらうことをご提案しました!その結果、残業時間の削減を実現できました。 | |
どんな場面で活用されたのですか? | |
営業や現場の方など、外勤後に会社に戻ってから書類作成業務を行う必要がありました。 | |
何が課題だったのでしょうか? | |
外勤後にもかかわらず、当日中に必要な事務作業があり、残業せざるを得ない状況でした。 |
人材派遣をどのように活用されたのですか? | |
これまで社員が外勤後に行っていた書類作成(見積もり書)、納期の確認、伝票処理などの事務作業を外勤中に派遣スタッフに依頼し、処理してもらいました。 |
その結果、どうなりましたか? | |
課題であった外勤社員の残業時間を削減できました!現場からも「助かっている」と喜びの声をいただき、私たちも嬉しかったです。 さらに、派遣スタッフの活用事例が他の部署にも紹介され、会社内での活用が促進されました。その結果、派遣スタッフを活用した部署は、業務効率が上がったというご報告も受けています。 |
[ケース2] 産休代替など、期間限定のサポートを行った事例
他にはどんな事例がありますか? | |
そうですね。社員が産休や育休に入るなど「一定期間のみ人手が足りない」場合に、派遣スタッフを活用している企業様もいらっしゃいます。 |
その場合、なぜ人材派遣を利用されるのですか? | |
人員不足になる期間や人数がはっきりしている場合、採用により人手を確保してしまうと復帰後に人員余剰になる懸念があるため、期間限定のサポートが最適なんです。 |
どういった業務で活用されているのですか? | |
ご依頼いただくことが多い業務例は以下の通りです。 |
どのように人材派遣を活用されたのですか? | |
期間限定のサポートとして一定期間、人員不足になる業務にマッチする人材を派遣し、業務に従事してもらいました。 |
その結果、どうなりましたか? | |
実務経験があるスキルの高い人材を確保できたおかげで、滞りなく業務が進められました。 |
人材派遣を活用したことで、他にはどんなメリットがありましたか? | |
そうですね、派遣から直接雇用に変更された例もあります。派遣スタッフとしての就業期間があるため、ミスマッチが起こりづらいというメリットがありますね。 他にも、派遣社員が意識の高い業務を行ってくれたことで部署全体の刺激となり、ほかの社員の業務に対する意識が浸透した、という例もありました。 |
突然のインタビューにもかかわらず、ありがとうございました! |
人材派遣ご利用の流れを紹介します!
実際に人材派遣を利用する場合の流れについてご紹介します。
ヒアリングからアフターフォローまで、人材派遣はざっくり4ステップです! |
ヒアリング
テンプスタッフフォーラムの営業担当が、企業様の求める業務内容や就業条件について詳しくお話を伺います。
人材選定
登録スタッフの中から、ご依頼内容に適した人材を選定します。必要に応じて、派遣開始前にオフィスマナー、OA、情報処理などの研修を実施します。
契約締結後、派遣開始
「労働者派遣基本契約」を締結します。派遣開始となり、派遣スタッフは企業様の指揮命令に基づいて業務を行います。
定期的なフォロー
テンプスタッフフォーラムの営業担当が定期的に企業様へ訪問するなど、派遣スタッフの就業状況を確認し、安定的な就業をサポートします。
最近の派遣事情 - 人材確保は年々難しくなっています!
労働人口の減少に伴い、人材の確保は年々難しくなっています。そのため、ますます重要になっているのが人材の確保です。そこで、テンプスタッフフォーラムが実施している人材確保の取り組みをご紹介します。
テンプスタッフフォーラムは創立から36年を超え、派遣スタッフ登録者は13万5千名以上(※)です。(※令和6年現在) 企業様のご要望に合わせ、ベテランのコーディネーターが適切な人選を行っております。 |
派遣スタッフ登録時にはすべての方と面談
派遣スタッフにご登録いただく際は必ず面談を行い、お人柄の理解につとめています。お話を伺うことで経験やスキル、お人柄も考慮したマッチングが可能となります。
地域ごとに複数の拠点を構えています
テンプスタッフフォーラムは、拠点が多いことも強みの1つです。例えば石川県では、金沢だけでなく御経塚(おきょうづか)オフィス、小松オフィスを構えています。多数の拠点を構えることで、より地域に根差した支援が可能です。
派遣スタッフに長く働いてもらうためのコツは?
人手不足を解消する手段として、人材派遣の活用は有効です。しかし、さまざまな問題により、派遣スタッフが辞めてしまうケースもあります。長く働いてもらうための対策について、ご紹介します。
まず、どんな理由で派遣スタッフが辞めてしまうのかを把握しておきましょう! |
派遣スタッフが辞めてしまわないか心配。その理由と対策は?
人員不足を解消するために確保した派遣スタッフですが、さまざまな原因によって辞めてしまうことがあります。その理由には以下のようなものがあります。
よくある派遣スタッフが辞めたくなる理由って?
・人間関係の不満
正社員と異なる立場から起こる孤立感、居心地の悪さなどから生じる不満から
・業務内容の不一致
派遣スタッフのスキルと想定していた業務内容がミスマッチである場合、スキルに応じた職場を求めるため
・賃金の不満
現状の賃金や昇給が叶わないなどの不満、将来への経済的な不安から
いろんな理由がありますね!次は、離職防止の対策を紹介します! |
派遣スタッフの離職防止対策をご紹介!
・条件を明確に記載した募集要項を作成する
ミスマッチを防ぐため、仕事内容や必要なスキル、派遣料金などの条件を明確にした募集要項を作成しましょう。
・ 業務内容を最適化して作業量の調整を行う
業務の過負荷を避けるため、作業量の管理が必要です。派遣スタッフの経験やスキルに応じた業務の割り当てを行うことでモチベーションを維持できます。
・ 妥当性のある待遇・派遣料金を設定する
職種の特性やスキルの度合い、市場の相場を考慮した派遣料金を設定しましょう。仕事への満足度とモチベーション維持につながります。
もし派遣スタッフが辞めてしまっても
もし、仮に派遣スタッフが辞めてしまうことがあっても、テンプスタッフフォーラムでは再度、新しい人材をご紹介いたします。その場合はお気軽にご相談ください。
ミスマッチを減らすため、派遣会社に伝えておくべきことって?
ミスマッチを防ぎ、より効果的に人材派遣を活用するには、依頼する背景や仕事内容、就業条件などを派遣会社に適切に伝えることが重要です。伝える内容や伝え方のポイントについて、ご紹介します。
ちょっと項目が多く感じるかもしれませんが、業務や人材のミスマッチが減らせます! |
■派遣会社に伝える内容とポイント(すべての職種共通)
伝える内容 | 細かいポイント |
依頼を希望する理由や背景 |
・産休や育児休業期間の代替 |
必要な時間と期間 |
・希望する業務開始日 |
就業を依頼する部署と業務内容 |
・事業内容や規模、取引先など |
就業部署の人員構成、職場の雰囲気 |
・人数、男女比、年齢構成 |
勤務の条件・規定 |
・就業時間、休憩時間、休日の規定 |
必要なスキル・経験 |
・必要なスキルと経験 |
職場の環境・福利厚生 |
・食堂など昼食スペースの有無 |
項目ごとに細かい点まで詳しく伝えることで、よりマッチした人材が派遣できる可能性が高まります。
■職種別・伝え方のポイント
希望に適う人材の派遣には、職種別でも伝え方のポイントがあります。
職種別では特に伝える内容でマッチングの度合いが変わってきますよ!下記に一部の例を紹介します! |
職種 | 伝える内容 |
営業事務・営業アシスタント |
・サポートする営業社員の人数、性別、年齢 |
経理事務 |
・担当する業務の範囲 |
採用アシスタント |
・担当する雇用形態・担当する職種 |
医療事務 |
・病院の規模、従事する科 |
ほかにも、広報事務や金融事務、テレマーケティングなど、さまざまな職種がありますが、職種特有の仕事内容や細かい条件など、派遣スタッフが気になる部分をていねいに伝えることが大切です。
どのような条件を伝えたらいいか分からない、という場合はテンプスタッフフォーラムの営業担当者までお気軽にお問い合わせください。
まとめ:人材派遣を活用するためのポイント
今回は人材派遣の全体像として、人材派遣のしくみや仕事内容から、人材確保・リスク管理まで、実際の活用例をもとにご紹介しました。
人材派遣を活用するためのポイントを最後にまとめます! |
■人材派遣をうまく活用するポイント
- 人材派遣の効率的な活用方法を知る
- どんな場面で利用できるか考える
- 人材派遣のリスクと対策方法を知る
- 依頼する際はポイントを押さえて派遣会社に伝える
- 派遣スタッフの離職防止には会社全体で取り組む
人材派遣をうまく活用して、人員不足の解消や業務効率化を図ってくださいね! |